2016年09月19日

傑作戦争映画の裏側で行われる泥沼の戦いと現実との相違について

今回はローンサバイバーやアメリカンスナイパーなど傑作映画の裏側についての記事です
傑作戦争映画の裏側で行われる泥沼の戦いと現実との相違について
そのほか映画のため脚色されて現実とは異なる描写がされている所も指摘していきます

ローンサバイバー

1 マーカスさんの愛犬は実は殺されている

マーカスさんはなんとか命掛けで生還したのですが医療除隊と言う形で2007年に引退
戦友を失ったことや引退したことで不安に思ったシールズ仲間がゴールデンレトリバーの子犬を寄贈
死んだ戦友の頭文字をとりDASYと名付けました
しかし2009年4月1日 テキサスのギャングが度胸試しのため外で飼っていた子犬を射殺
動物虐待のため現行犯逮捕されましたが現在は出所してます

2 実はグーラブさんはアメリカに亡命していた

命の恩人としてマーカスさんはグーラブさんに感謝しており計4万3千ドル以上を村に寄付しています
しかしタリバンに刃向かい米国に協力したとなるとタリバンも黙っておらず連日連夜襲撃されたのでただの村と村人では耐えられるはずもなく村は焼け野原
グーラブさんと村人たちは逃げ出します
しかしタリバンは追跡をやめず2012年にはグーラブさんの甥が死亡
襲撃のたびに映画のような米軍が助けてくれる訳もなくグーラブさんは神経をすり減らします
アメリカに行くことでアメリカに徐々に憧れるようになり亡命を求めるようになりました
映画公開前には本格的に考えており2015年にアメリカに亡命
しかしISISなどにイスラムの裏切り者、アメリカに寝返ったと命を狙われ続けているのでテキサス州に隠れ住んでいると言われています
なので映画のクレジットは公開当初は正しいですが現在では事実と異なります

3 グーラブさんとの関係が険悪に

海外のメディアが複数報道していますが現在関係がクソ険悪らしいです
それによるとグーラブさんはマーカスさんの著書と映画は実際とはまったく違うと言い
200人の民兵ではなく実際は8~10人程度の民兵集団におそわれた
そのため大規模な戦闘は起きなかった
シールズの位置も羊飼いが原因ではなくタリバンの斥候がずっと降下時から把握していたなどなど…本当はこうだったよと証言したとのことです
戦闘自体はあったのは紛れもない事実のようですがこれが事実であれば大変なことでありマーカスさん側はこれに大激怒
一切を否定し現在絶縁状態です

 アメリカンスナイパー
4 勲章の数が合わない
そこそこ有名な話ですが自叙伝には 2 つのシルバースターと 5 つのブロンズスターを獲得と書いてあります
除隊書類 には
「シルバースター 2 個とブロンズスター 6 個」と記載
物議を醸しました
しかし実際にはシルバースター1個、ブロンドスター4個だと海軍公式が発表
これにはシールズ隊員からも苦言が出たり海軍の書類ミスは有名だから仕方ない 本人も勘違いしていたのだろうと賛否両論です

5 ベンチュラさんとの泥沼裁判

カイルさんの自叙伝でシールズを馬鹿にした奴をボコボコにしたとの記載がありますがこれは実はベンチュラさんのことであるとラジオ番組でカイルさんが喋ったことによりベンチュラさんは当然大激怒
裁判に発展
元シールズがシールズを馬鹿にするのは明らかにおかしいこともありベンチュラさんが勝訴
180万ドルを賠償金として支払うことになってましたがカイルさん側が控訴
泥沼の法廷闘争に突入しました

6「クラフト・インターナショナル社」について
カイルさんが作った民間軍事会社ですが不透明な会社経営、不正貯財の疑惑があります
ボストンマラソンテロ事件の際には会場警備をしていましたが不審な行動から自作自演でLLC社が爆破したのではないかという陰謀論すらあります
2014年に倒産したため真相はよく分かっていません

7 カイルさんの暴力問題
2007年に一般人に勝負を挑まれたとはいえ相手をボコボコにして暴行罪で逮捕されています
そのほか会社のモットーがViolence does solve problem(暴力こそが問題を解決する)
軍隊生活、PTSDの影響もあり思想が過激になっていたことは否めません

ハートロッカー
8 IEDの処理の仕方
本来であれば防爆スーツやEODロボットを使って行うのに対して主人公であるトンプソン軍曹は作中、無謀な方法で爆弾に挑み続けます
リアルにすると爆弾処理は地味すぎるのでスモークグレネードを使ったり見栄えの良い演出をしていますがこれには実際のEOD隊員や全米イラク・アフガニスタン帰還兵協会会長 ポール・リークホフさんなどから批判的な意見が相次いでいます
そのほか作中で米兵が禁止されている飲酒をして酔っぱらったり(車やら銃を扱うため飲酒は禁止です)、無断で基地を抜け出すなど批判的な意見が多いのは当然でしょう
PMCの描写も賞金首狩りをしているなど決していい描写とは言えません

 ブラックホークダウン
9  実際の作戦に参加したジョン・ステビンズ氏が実の娘を強姦しようとしたことにより逮捕
そのためグライムズと名前を変えてます
原作や現実との大きな違いは
ソマリア民兵側の描写を大幅カット
登場人物が多すぎるのでキャラクターが整理されている
ヘルメットに名前をかくのは創作
ストロボを投げる
RPGー7の弾頭の速度が違う(実際はもっと早い)
などでしょうか

ということで傑作映画の裏話でした
以上で締めます
(画像に問題があれば削除いたします)




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Posted by ゾンビハンター at 23:30 │ネイビーシールズ